熱ルミネセンス測定装置
(熱蛍光測定装置)
TL-2000
熱ルミネセンス法(Thermo Luminescence(TL)法)は、食品に付着しているケイ酸塩の鉱物質が、γ線照射により蓄積したエネルギーを加熱により放出するとき、発光する現象をもとにしています。
試料を加熱しその発光量を測定しますが、食品全体を測定する方法、鉱物質を抽出して測定する方法、さらに再照射を行いその前後の発光量の比を求める方法が提案されており、後者が最も信頼性が高いことが報告されています。
再照射法による照射香辛料、ハーブ等への適用(約200種類)、保存期間(数年以上検出可能)、検出限界(1kGy程度)等について報告され、この方法の有用性の高いことが確認されています。
熱ルミネセンス測定装置(熱蛍光測定装置)TL-2000は、European Committee for standardization (CEN)で照射済み香辛料、ハーブ、乾燥野菜の標準分析法とされているTL法の規格に準拠した、国産のTL測定装置です。
国産、廉価、高性能、の3つを開発テーマとして製造されました。
年代測定、TL材料の分析など広い範囲の熱ルミネセンス測定にも利用できます。
特徴
- ヨーロッパ標準のTL法(EN1788)準拠
- 550チャンネルの高精度グローカーブ表示
- 照射食品検知に特化したアプリケーションソフト
- 窒素ガス流し忘れ防止センサ機能
- 面状ヒーターにより均一加熱と極細熱電対による正確な実温度測定
- 多様なリニア昇温設定とヒートプロファイル表示が可能
- 光学フィルターの選択可能
熱ルミネセンス測定装置 TL-2000の仕様
(熱蛍光測定装置)
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項目 |
仕様 |
名称 |
熱ルミネセンス測定装置TL-2000 (熱蛍光測定装置) |
加熱方式 |
面状ヒータ加熱方式 |
最大温度 |
500℃ |
昇温設定 |
標準6℃/sec |
表示形式 |
グローカーブ、ヒートプロファイルをリアルタイムに表示します。 |
電気容量 |
AC100V 300VA 50/60Hz |